57歳男。
 10年以上前に糖尿病の指摘を受けるも病院は受診せず。2週間前から左第4趾が腫れてきたため,7月17日,〇〇病院外科(板橋区)を受診。糖尿病性潰瘍の診断で直ちに当科紹介となった。
 3日前に千葉県に引っ越したばかりであったため,糖尿病については自宅近くの内科クリニックを受診してもらうこととした。
 7月17日,当科受診。左第4趾は腫脹し,外側に瘻孔を認め,深部に骨に触れた。とりあえず,ナイロン糸ドレナージを行い,ズイコウパッドで被覆。内服抗生剤を処方。7月24日,背側に皮膚壊死を生じ,瘻孔都心部でつながったため,ナイロン糸でさらにドレナージ。7月27日,足背に膿瘍形成を認め,局所麻酔下に切開し,開放創とした。その後,切開部は肉芽で埋まってきたが,9月11日に腐骨が自然に排出され,28日にもう1個排出。
 以後,創は急速に閉じ,11月16日に完治した。普通に歩行できている。

7月17日 瘻孔 XP

7月21日 7月24日
ドレナージ
7月27日 ドレナージ

8月7日:21日後 8月21日:35日後 9月4日:49日後

  
9月11日
56日後
腐骨排出    9月28日
73日後
腐骨排出

10月19日
94日後
11月16日
122日後


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1780/index.htm】

左側にフレームが表示されない場合は,ここをクリックしてください