57歳男。
2012年,大阪に住んでいた時に右足底のウオノメを削りすぎて傷になった。市販薬をつけても治らないため,〇〇病院皮膚科を受診し,軟膏で治療。治らないため,△△病院形成外科紹介され,皮膚ガンの診断で切除術+皮膚移植が行われた。切除したものについての詳しい病理の説明はなかった。術後,移植皮膚が生着せず,潰瘍再発。その後,東京に引っ越し,◇◇病院皮膚科に通院し,軟膏治療を受けているが治らない。
当時,糖尿病もあったが,ネットで糖尿病について調べて糖質制限を知り,福島県郡山市のあさひ内科クリニックを受診。直ちに糖質制限を開始し,糖尿病はすぐに完治(HbA1c 12台⇒4.8)。
2014年11月末に左踵を温熱マットで低温熱傷。◇◇病院皮膚科を受診したが,重症なのですぐに入院して手術と言われた。入院すると糖質6割の入院食になるので,入院を拒否。あさひ内科クリニックの新井先生に相談し当科を紹介してもらった。
2月26日,痛みが強くて左踵がつけない状態だった。
右足底潰瘍周囲の過剰角質を切除し,右足底・左踵ともに「穴あきポリ袋+紙おむつ」(勝手に鳥谷部先生のサイトにリンク)で被覆した。これで痛みは和らぎ,3月5日には普通に歩けるようになった。
6月19日の段階では,右足底潰瘍は一見治癒しているように見えたが,過剰角質を切除するとその下に小さな潰瘍が認められた。8月12日にも受診したが,角質を切除しても潰瘍は認められなかった。
2016年2月に数カ月ぶりに受診したが,踵低温熱傷は完治していたが,足底難治性潰瘍は再発していた。
【右足底】
2月26日 | 3月12日 | 3月19日 |
6月19日:113日後 | 過剰角質切除後 | 8月12日:167日後 | 過剰角質切除後 |
2016年2月3日 342日後 |
6月15日:475日後 | 10月19日:601日後 | 2017年1月23日 697日後 |
【左踵】
2015年2月26日 | 3月12日 | 3月19日 | 2016年2月3日 342日後 |
【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1485/index.htm】