53歳男。糖尿病でインスリン治療中。
 5年前から右足底外側(第5趾MTP関節外側)に潰瘍があり,〇〇大学付属△△病院皮膚科に通院し,軟膏治療を受けているが治らない。
 2015年2月20日に右足低温熱傷で受診した際,何とかなりませんかということで(ちなみに,〇〇大学付属△△病院皮膚科では5年間同じ軟膏を処方するのみ),以後当科で治療することになった。
 過剰角質を切除してプラスモイストで被覆し,出血に対してはヘモスタパッドで対処した。以後は,3〜4週に1度で受診していただき,そのたびに過剰角質切除を行った。

  
2月27日 拡大    3月10日 角質切除

     
3月23日    4月2日    5月21日 角質切除

     
6月22日:115日後    7月21日:144日後    9月9日:194日後

     
10月30日:245日後 胼胝を切除したら中
心部に浅い潰瘍が
あった
   11月6日:252日後    11月13日:259日後

11月20日:266日後


 一旦上皮化したように見えても,厚い角質の下に潰瘍ができていることを確認した。糖尿病性潰瘍・膿瘍はこのような角質下の水疱形成がまずあり,それを感染源として膿瘍化するのではないかと思われた。

【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1470/index.htm】

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