51歳男。長野県駒ヶ根市在住。
2014年8月9日夕方,重い金属を左足の上に落とした。直ちに〇〇病院救急室を受診したが,整形外科医不在のためシーネ固定のみ行った。11日に自宅近くの△△整形外科医院を受診したが,「指が壊死しているため直ちに切断が必要。すぐに切断しないと敗血症で命が危ない」と言われた。
医者の説明に納得できず,直ちにスマホでネット検索。妹が東京に住んでいたことから,当科を受診。
第2趾基節骨骨折を認めたが,血疱膜を除去したところ,潰瘍底の循環は良好だったため,「壊死はしていません。確約はしませんが,即死は残せる確率が高いでしょう」と説明。創部をズイコウパッドで被覆し,熱可塑性プラスチックで土踏まずから足趾までをシーネ固定。
8月19日,足背遠位に血腫形成を認めたため切開し血腫除去。皮膚壊死もあり,大きな皮膚欠損を生じたが,すぐに肉芽で埋まり,その後,上皮化が進んだ。10月初めまでシーネ固定を継続。11月下旬,もとの職場に復帰した。現在,普通の靴を履いて普通に歩行している。
2014年8月12日 | 血疱膜除去 | XP |
8月19日 血腫形成あり |
切開後 | 8月21日 | 8月25日 | 9月2日 |
9月8日 | 9月19日 | 10月1日 | 10月31日 |
11月20日 | 12月22日 | 2015年2月13日 | 2月13日 |
【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1147/index.htm】