61歳女。
 9月3日午前中,歩行中に近所の飼い犬に左中指を噛まれた。〇〇医院を受診し,セフゾンが処方され,すぐに内服したが,腫れがさらにひどくなり,痛みも激しくなったため,翌日,当科を受診した。
 左中指中節部背側に咬創を認め,その部位を中心に発赤と腫脹が見られた。直ちに局所麻酔下にナイロン糸ドレナージを行い,プラスモイストで被覆。翌日,再受診していただいたが,痛みは全くなくなり,発赤も消退。ドレナージは終了とし,プラスモイストでの被覆のみとした。2日後に完治した。

9月4日 ナイロン糸ドレナージ


 やはり,動物咬傷では抗生剤投与のみでは感染は防げないことがわかる。やはりドレナージがもっとも重要だと思う。

【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1081/index.htm】

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