1歳8ヶ月女。
 5月4日,テーブルの上のカップ麺に手を伸ばして倒し,顔面と頬部に熱傷受傷。〇〇医大△△病院に緊急搬送されて2日間入院。ポリミキシンB軟膏で治療。
 入院直後から両親はネットで熱傷治療について調べ,当科への紹介を希望し,当科を受診。当科では,顔面はハイドロコロイド被覆材で被覆,胸部はプラスモイストで治療した。

【顔面】

5月7日 5月8日 5月12日
ハイドロコロイド貼付

5月21日 6月17日

【前胸部】

5月7日 5月12日
5月14日 6月17日


 患児は赤ちゃんモデルとして多数の雑誌で活躍中。どんなに泣いていても,私がカメラを向けると笑顔になるプロ意識には驚かされた。5月末には仕事(モデル)に復帰している。
 患者さんの母親は最初から「顔のヤケドの痕が1ヶ月で目立たなくなると先生が言っているなら信じます」とどっしりと構え,慌てふためく様子は微塵も見せなかった。毎回受診するたびに「まだ良くならないのですか? いつになったら目立たなくなるのですか?」とおなじ質問をする患者が多い中,彼女の肝の座った様子にはちょっと感動した。この母親にしてこの子あり,である。

【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/879/index.htm】

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