7歳2ヶ月女児。ベトナム在住
 4月5日,スクーターの後ろに乗っていてスクーターが転倒し,右頸部に裂挫創を受傷。直ちに現地の病院を受診したが,きれいに治すためにはタイに緊急搬送してそちらで縫合してもらうか,日本に帰国するしかないと言われた。4月6日に帰国し,〇〇病院救急センターを受診して診察してもらい,形成外科で縫合してもらったほうがいいと言われ,その日は軟膏ガーゼでの処置のみ。翌日,同院形成外科を受診したが。時間がたっているので縫合できないため,ゲンタシン軟膏とガーゼで治療するしかないと言われ,傷は石鹸でよく洗うように指示され,傷が残るのはしょうがないと説明された。帰宅後,「これではベトナムの病院と同じだ。日本に帰って来た意味がない」とネットで傷の治療について検索し,当科を受診した。
 直径2センチ強の全層皮膚欠損を認め,当科ではプラスモイスト®で治療。14日からはハイドロコロイド被覆材の治療に切り替えた。創が著明に上皮化してきたことで両親は安心し,ベトナムでは手に入らないハイドロコロイド包帯®を大量に購入し,4月15日にベトナムに帰国した。

4月10日 4月14日 4月15日


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/831/index.htm】

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