26歳女性。
7月12日夜,飲食店で仕事中にお湯を沸かしていた容器が倒れ,左足に熱傷受傷。直ちに〇〇大学▼▼病院に救急搬送され,以後,同院形成外科に通院している。治療はゲーベンクリーム(R)とガーゼ。しかし,毎日医者が変わり,説明がそのたびにコロコロ変わったが,「傷跡が必ず残る」ということでは一致していた。治療に不安を覚え,ネットで探して当科受診。
左大腿遠位〜膝蓋部〜下腿前面の熱傷を認め,プラスモイスト(R)で治療。
7月24日に上皮化したが,以後は患部はワセリンで保湿し,紫外線に当てないように指導した。ワセリン以外の薬剤は使っていない。
7月16日 | 7月16日 | 7月18日 | 7月22日 |
7月24日 | 7月29日 | 8月2日 |
8月28日 | 9月24日 | 10月24日 |
上皮化が進む様子がよくわかる症例である。
また,7月29日のようになると患者さんから「こんなにひどい跡が残って,本当に治るんですか?」と詰め寄られたら,この症例を見せ,「直射日光に当てないようにするだけで,あと3ヶ月するとこの写真のようになりますよ」と説明しましょう。