70歳男性。埼玉県在住。
 30年前に糖尿病を指摘されてインスリン治療となった。
 2ヶ月前から右第3趾が腫れてきて,2013年6月10日に〇〇病院整形外科を受診し,糖尿病性壊疽で直ちに入院して下腿切断が必要,すぐに切断しないとバイキンが全身を回って敗血症で死ぬ,と説明された。その説明に疑問を感じた家族が△△病院心臓血管外科(以前,受診したことがある)でも見てもらったほうがいいと提案。6月13日に受診し,当科紹介となった。
 本人と家族は下腿での切断を覚悟し,入院の準備をされて当院を受診されたが,@これは糖尿病性壊疽ではない,A下腿切断は必要ない,B血糖値もHbA1cも正常,C骨髄炎ではない,D外来通院で治療可能,と説明した。
 第3趾の末節部と基節部に瘻孔を認め,深部に骨を触れたため,末節部瘻孔からナイロン糸ドレナージを行った。6月18日と20日に末節骨の一部が自然排出され,その後3日で創は閉じた。

 11月10日ころから同側第2趾先端に傷ができて14日に当科を受診。こちらも第3趾同様,ナイロン糸ドレナージを行い,2ヶ月ほどで治癒している。

【第3趾】

6月14日:背側 足底側 ドレナージ 腐骨

【第2趾】

2013年11月14日 深さ1センチ ドレナージ 2014年2月10日

2016年1月25日:946日後 2017年1月25日:1321日後


 それにしても,埼玉県朝霞市の〇〇病院整形外科はすごいところだ。糖尿病性壊疽でないものを糖尿病性壊疽と診断し,骨髄炎でないものを骨髄炎と診断し,しかも下腿で切断しないと敗血症で死ぬと脅しているのである。足を切断するのが余程お好きと見える。
 恐らくこの医師はこれまで,切る必要のない足を何本も切断して生きてきたのだろうし,これからも切断して生きていくのだろう。埼玉県南部に住んでいらっしゃる方は注意した方がいいと思う。