45歳女性。
 2月23日,入浴・シャワー中に貧血を起こして気を失い,シャワーの熱湯を左腕と左腰(左大腿外側)に浴びている状態で家族に発見され,〇〇医科大学病院に救急搬送され,形成外科入院となった。入院中に主治医から繰り返し,繰り返し,「皮膚移植をしないと治らない。皮膚移植をしないと感染を起こして敗血症で死ぬ」と説明された。しかし,そのしつこい説明に不信感を持ち,ネットで調べて湿潤治療を知り,手術を断固として拒絶。それでも形成外科の主治医は「敗血症の危険はなくなったが,きれいに治したいなら皮膚移植するしかない」としつこく説明。逃げるように病院を脱出して当科を受診。退院日当日も,形成外科の主治医は「植皮,植皮」と連呼し,特に左腰部については「全く治っていないので,汚い皮は全て剥ぎ取って皮膚移植しないときれいに治らない」と説明(脅迫)したそうである。
 当科では,既に熱傷は治癒寸前であり,手術は絶対に必要ないことを説明し,プラスモイスト(R)貼付で経過観察とした。

【左上肢】

3月18日
これに植皮?!
3月26日 4月8日 4月22日

【左腰部】

3月18日
これに植皮する?!
3月26日 4月22日


 〇〇医科大学病院形成外科の医者は,3月18日の状態を見て「全く治っていない。皮膚移植しないと治らない」と断言したそうだ。「毛孔から上皮化する」という知識がないか,治った熱傷をみたことがないか,脳ミソが腐っているか,目玉が腐っている医者としか思えない。

 ちなみに,4月22日の状態はまだ色素沈着が目立つが,特に治療をしなくても半年くらいするとほとんどわからなくなる。