10ヶ月男児。長野県在住。
7月4日,炊飯器の蒸気で右手示指〜小指に熱傷受傷。翌日,〇〇病院形成外科を受診し,2度の深いヤケドで拘縮が生じるといわれ,フィブラストを処方された。
両親がその説明に不安になり,ネットを調べて湿潤治療を知り,7月9日に当科を受診。
当科では,ミトン型プラスモイスト(R)で治療。関東に済む親戚の家に宿泊して当科に通院。
8月2日,自宅近くで湿潤治療をしているクリニックに紹介した。その後,中指と環指に瘢痕拘縮による伸展障害が発生したため,地元大学形成外科でフォローしてもらうこととした。
7月9日 創面はカラカラに乾いていた |
7月12日 | 7月17日 |
7月22日 | 7月26日 | 8月2日 |
1歳前の乳児の手掌〜指熱傷では余程浅いもの以外は瘢痕拘縮は必発だ。治療法の問題ではなく,人間の手の構造が原因である。
【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/462/index.htm】