39歳女。
 2015年2月28日,湯たんぽで右下腿に低温熱傷。〇〇病院形成外科に通院し,ワセリンとガーゼで治療。3月2日に水疱膜を破ってからはフィブラストスプレー®が処方され,1日2回,石鹸でよく洗うように言われ,いずれ入院して皮膚移植を行うと説明された。
 仕事の関係で入院できないため,ネットで低温熱傷について調べ,3月9日に当科を受診。
 初診時,右下腿外側に6×4cmの全層壊死を認めた。低温熱傷の病態と創傷治癒のメカニズムについて丁寧に説明したうえで,局所麻酔下に壊死している皮膚を切開・切除し,ヘモスタパッドで被覆。翌日からはズイコウパッドで創部を被覆。

 また,以前から冷え症がひどく,3月9日からドルナー錠内服開始。16日には冷え症は完治し,以後,内服は中止したが,冷え症の再発はなかった。

3月9日 デブリ後 ヘモスタパッドで止血

3月10日 3月16日 3月26日 4月15日

4月28日:50日後 5月15日:67日後 6月4日:87日後 6月26日:109日後

7月9日:122日後


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1500/index.htm】

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