48歳女。
 8月18日,ドアに右第1趾を強打。直ちに近くの〇〇皮膚科医院を受診し,フシジンレオ軟膏が処方された。22日に同院を再受診したが,化膿していると言われ抗生剤が処方された。爪が白くなってきたので質問したが,全く説明してくれなかったため,この医者ではダメだと思い,ネットで調べて当科を受診。
 当科では次のように説明。

  1. 爪甲(爪)が白くなったのは爪に栄養を与える部分(爪床)から爪甲が浮き上がって死んだ状態になったため。
  2. 爪甲は死んでいるが,爪を作る部分(爪母)は生きているので,爪は必ず生えてくる。
  3. 死んでいる爪を残しておくと,たまに爪の下にリンパ液が溜まってそこで感染することがあり,かなり痛くなると思う。
  4. 死んでいる爪は役に立っていないので,除去したとしても不便はない。
  5. 爪を取った後は全く痛くない治療をするので,痛みはない。すぐにお風呂にも入れる。

 このように説明し,局所麻酔下に抜爪。爪床はきれいで出血もなかったため,プラスモイストで被覆。翌日も受診していただいたが,全く痛みが無くなり,とても楽になった,とのこと。プラスモイストの使い方を説明し,何かあったら受診してもらうこととしたが,以後は受診していない。

8月27日 抜爪後 8月28日


【アドレス:http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1008/index.htm】

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